遺産隠しの疑い?「怪しい」と思った時にすぐ確認すべき3つのチェックリスト
「親が亡くなった後、兄弟の誰かが勝手に預金を引き出している気がする…」 「本来あるはずの財産が、なぜか少なすぎる」
遺産相続というデリケートな場面で、こうした遺産隠し(財産隠し)の疑いが生まれることは珍しくありません。しかし、感情的に問い詰めても「知らない」と言い逃れされたり、さらに関係が悪化したりするのがオチです。
この記事では、専門家ではない一般人の目線で、**「遺産隠しを疑った時にまず何をすべきか」**を分かりやすく解説します。
1. なぜ「遺産隠し」は起きてしまうのか?
遺産隠しが疑われるケースの多くは、亡くなった方の身の回りの世話をしていた「同居人」や「特定の相続人」が、他の相続人に内緒で財産を管理(あるいは流用)している場合に起こります。
よくあるパターンは以下の通りです。
預貯金の使い込み: 生前に勝手に引き出したり、葬儀費用と言いつつ多額の現金を確保する。
タンス預金の隠匿: 自宅にある現金や貴金属を隠す。
不動産・株の過少申告: 価値のある資産を「価値がない」と嘘をつく。
2. 【チェックリスト】遺産隠しを疑うべき「予兆」
まずは冷静に、以下の項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。
[ ] 亡くなった方の通帳を見せてもらえない
[ ] 亡くなる直前に、不自然な多額の出金履歴がある
[ ] 生前、親が「これくらい貯金がある」と言っていた額と、開示された額が大きく違う
[ ] 特定の相続人が急に羽振りが良くなった(高級車の購入など)
[ ] 財産目録(リスト)が適当で、詳細を教えてくれない
3. 自力でできる!遺産を調査する3つのステップ
相手が隠しているなら、自分で証拠を集めるしかありません。まずは以下のステップを踏みましょう。
① 金融機関で「取引推移一覧表」を取り寄せる
通帳が手元になくても、相続人の一人であれば、金融機関に対して過去の履歴を請求する権利があります。 過去5年〜10年分を遡ってみれば、不自然な出金や、別の口座への送金履歴が見つかることがあります。
② 「名寄帳(なよせちょう)」を確認する
不動産の隠しが疑われる場合は、市区町村役場で「名寄帳」を取得しましょう。その人がその自治体内に持っている不動産が一覧で確認できます。
③ 税務署からの「相続税の申告のお願い」に注目
一定以上の遺産がある場合、税務署から書類が届くことがあります。もし同居人が「遺産はほとんどない」と言っているのにこの書類が届いたなら、税務署は「もっと資産があるはずだ」と判断している証拠です。
4. 証拠が見つかったらどうする?
もし遺産隠しの証拠を見つけた場合、自分一人で戦うのは危険です。
まずは証拠をコピーする: 相手に突きつける前に、必ずバックアップを取りましょう。
遺産分割協議の中断: 納得できないままハンコを押してはいけません。
弁護士などの専門家に相談: 悪質な場合は、不当利得返還請求などの法的措置が必要になります。
注意点: 遺産隠しが発覚しても、基本的には「親族間の窃盗」とみなされ、刑事罰(逮捕など)を問うのは非常に難しいのが現実です。あくまで「民事上の返還」を求める形になります。
まとめ:疑いがあるなら早めの行動を
遺産隠しは、時間が経てば経つほどお金が使われてしまい、取り戻すのが難しくなります。
「身内を疑うのは心苦しい」と感じるかもしれませんが、亡くなった方の遺志を尊重し、公平な相続を行うことは残された者の務めでもあります。まずは銀行の履歴を取り寄せることから始めてみてはいかがでしょうか。
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